なんて爽やかな朝なんだろう。
この時期にしては湿度も低く、まるで長野のどこかにいるような真っ青な青空に白い雲。
緑は光沢を帯びながら輝いている。
いつもの道、いつもの信号、いつもの駅。
あの頃のようなそれはまるで自分1人だけの世界。
自分はこれから世田谷(昔の思い出)に行くんだ。そう錯覚した。
いつしかあの頃とは大きく環境が変わった。
いまも楽しいが、いつも1人だったあの頃を恋しく思うことは少なくない。
こうして思い出せばまたあの頃から遠ざかりきっとどんどん薄くなっていくんだろう。
朝の一時、夕方の一時、求めるのはいつも限られた時間なんだ。